この間の統合療法コンベンションで、産婦人科の宗田先生もおっしゃってましたが、赤ちゃんはママが持ってる鉄のほとんどをもらって生まれてくるので、産後のママは超超貧血になります。
赤い棒グラフが生まれたばかりの赤ちゃんのフェリチン値、
緑が産後のママのフェリチン値です。
ママにはほとんど残ってないですよね。
それだけ赤ちゃんに鉄が必要なので、妊婦さんの貧血は、とってもとっても要注意です。
元々貧血の方は、、、と言っても女性はみんな生理があるので、実はみんな普通に貧血なんです。
ヘモグロビン値が正常値だったとしても、また低くてもいわゆる正常範囲内下限ぐらいだと、実は鉄の貯蔵庫と言われるフェリチン値はすごく低いのに、一般検査ではフェリチン値は測ることはないので潜在的な貧血を見過ごされてしまいます。
もしヘモグロビン値が低くて鉄剤を処方されても、せいぜい2週間分とかもらって終わりでその後のヘモグロビン値もフェリチン値も測ったりはしません。
鉄・タンパク質不足の人だと胃が受け付けなくて鉄剤を飲むと気持ち悪くなって飲めないという人もいます。でも産婦人科では「飲めないなら仕方ない」で終わることが多いです。
なので、自分でフェリチンを測ってもらうようにして、しっかり鉄剤か、気持ち悪くならない鉄サプリ(キレート鉄)を飲まなければ、全員貧血なんです。
(ちなみに、市販のエレビットは、葉酸の補給にはいいようですが、問い合わせたところ、鉄は非ヘム鉄使用だそうです。非ヘム鉄は貧血には焼石に水なので、鉄補給には全く足りてません)
貧血ということは、肉や魚などのタンパク質摂取量が少ないということなので、比率として炭水化物過剰な状態であり、体重増加になりがちです。増える体重を抑えるのはとても大変です。
なぜかというと、鉄・タンパク質不足だと少ししかエネルギーが作れないので糖質(炭水化物)が食べたくなってエネルギーを作ろうとします。糖質を摂ると膵臓からインスリンがたくさん出て、インスリンは肥満ホルモンと言われるくらいなので脂肪を蓄えます。そしてインスリンが出ると血糖値を下げるので、空腹感を感じてまた糖質を食べたくなります。そしてインスリンが出て脂肪を蓄えて、血糖値が下がってお腹が減って、、、のループになり、体重が増えてしまうのです。
体重はママの体重だけでなく、赤ちゃんの体重も増えるので、出産が大変になり、いろんなリスクが上がってしまいます。
そして、鉄・タンパク質不足は産後のうつも招いてしまいますので、マタニティブルーにも陥りやすいです。
抜け毛も起こります。お肌も荒れてしまいます。母乳の栄養も少なくなります。そしてその栄養の少ない母乳を飲み続けた赤ちゃんは機嫌が悪くなります。夜泣きをするようになります。ママのストレスが増えます。
、、、、、
悪循環に陥ります。。。
毎日レバーや牛肉のステーキをガンガン食べれる人なら貧血にはならないでしょうが、そうではないなら絶対に鉄サプリを摂った方がいいですね。
絶対にフェリチンの急激な減少に追いつかない。
産婦人科でのフェリチン測定をルーティンにしてほしいですね。
そして鉄とタンパク質摂取量をしっかり伝えて頂いて、妊娠ママ、赤ちゃん、産後のママの健康を維持してもらいたい。
、、、と言っても現状はそうじゃないので、妊娠ママは自分で、鉄(ビタミンCも一緒に)を摂ってタンパク質も強化して、母子共に健康に産前産後を送ってください。
どのサプリを、とか、量はどの程度、とか、
タンパク質摂取量など、知りたい方は是非ご相談ください!